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600スーパースポーツというと、高回転までブン回すことで真価を発揮する過激なモデルで、街乗りやツーリングでの乗り心地や使いやすさには目をつぶらなければ......、という割り切りが必要なイメージだが、最新型の『CBR600RR』にそれは当てはまらない。高いパフォーマンスと、エントリーユーザーでも楽しめるフレンドリーさが同居しているのだ。


見た目から受けるイメージは、まさにレーシングマシンそのものといった感じ。MotoGP で活躍する『RC213V』のDNAを受け継ぐ、勝つための機能美を感じさせる躍動感のあるフォルムで、Honda スーパースポーツ『CBR』ならではのアグレッシブなプロポーション。特に今回乗ったトリコロールカラーは、Honda レーシングテクノロジーを象徴する特別色。このレーシングテイストあふれるルックスだけでも、テンションは自然と上がる。

スーパースポーツにしてはライディングポジションはキツくなく、上半身の前傾姿勢も緩やか。シート高は820mmで、足着き性も決して悪くない。跨ると1Gでサスペンションがスッと沈み込み、足まわりはしなやかに動きそう。前後ともガチガチで、いかにも乗りにくい、そういった印象は感じられない。


エンジンは滑らかに回り、トルクも太い。スロットルレスポンスは過激過ぎずちょうどいい。低回転域からトルクがあり、4000rpm以下でノンビリ走ることもできるが、ヒット感が出てくるのは6000rpmを超えた頃から。最高出力を発揮する1万2000rpmに達しても、まだまだ伸びる爽快感のあるパワーフィールだ。

パワーバンドが広く、扱いやすいのも大きな魅力で、神経質なところがない。アクセルを開ければどこからでも加速してくれ、前傾姿勢のポジションで乗っていなければ、よくできたネイキッドスポーツのようでさえある。


もちろんハンドル切れ角は狭いから、それなりの覚悟はいる。そのへんは正真正銘のスーパースポーツに乗るのだから言うまでもない。狭い場所でのUターンや足場の悪いところでの取り回しは、注意が必要だろう。
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【試乗記】ホンダ 「CBR600RR」 扱いやすいことが速さに直結、気がつけばハイペースでスムーズに走れている:青木タカオ originally appeared on Autoblog Japan on Thu, 27 Aug 2015 05:00:00 EST. Please see our terms for use of feeds.
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